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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第71章 新たなスタート


智「智香」


さとしが声を掛けると寝てる和香を智也とあやしていた智香が振り返る。


智「ちょっとここにおいで」


さとしが手招きすると智香が俺とさとしと俺の間に座る。


智「智香。二宮のおじいちゃんとおばあちゃん好きか?」


智香「うん」


智香ちゃんはにっこりと笑顔で微笑んだ。


智「………この子がこうして大きくなって…素直に成長出来たのは…和也と…お義父さんお義母さんのお陰です。かずと…お2人が受け入れてくれたから…こうしてここに居られる。俺はこうしてずっとこいつと居られる。だから…恩返しがしたいんです」


和「さとし…」


智「智香。二宮のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしたいってパパ思うけど…智香はどう思う?」


智香「本当に?嬉しい」


智「………どうしてもこんな仕事してるからいつも夜遅くまでどちらかの家行ったり来たりで…4人になったらかずの負担も増えるし…それなら一緒に暮らした方が子供達の負担も…。結局お義母さん達頼っちゃう事になるんですけど…」


「………」


智「お義父さんが少し身体壊してからかずもお義父さんの事心配してたし…一緒に居た方が安心だろうし。恩返しなんてカッコつけた事言いましたけど…俺がただそうしたいだけで」


「さとし…」


智「勿論父ちゃんと母ちゃんの事も面倒見るつもりだ。俺は長男だから。でも…」


さとしが涙ぐみながら頭を下げた。
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