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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第70章 Second Wedding


ー翔sideー


太陽「ねぇお母さん」


「んー?」


ホテルの部屋。
風呂上がりの髪を乾かしてるとテレビを見ていた太陽が電源を消して声をかけてくる。


太陽「お父さんっていつも練習しないの?」


「練習…リハーサル?そうだね…お父さんはほとんどあそこでコンサート作ってるよ」


太陽「すごい…全部?」


「勿論1人じゃないよ。沢山の人達と何度も何度も話し合って決めていくんだよ。今もね…話し合ってる」


太陽「でもお父さんそれじゃ練習しないの?」


「頑張ってやってるよ。だから今日も格好よく踊れてたでしょ?」


太陽「うん。格好良かった」


「ふふっ、知ってる」


太陽「………お父さん…すごいなぁ…天才…」


ベッドにゴロンと寝転びながら太陽が呟いた。


「………そうじゃないよ」


ゴロゴロする太陽の横に腰を降ろす。


「元々お父さん…コンサート演出…ああして作っていく事に興味あったの。でもあんなに凄い演出する様になったのはお父さんの勉強と努力のお陰なんだよ」


そう言うと太陽が起き上がり俺を見つめる。


「まだかずママ達とグループ組む前から色んな人達のコンサートに行って勉強してた。沢山見てメモ取って…それから少しずつやる様になって。でも最初の内は全然採用にもならなかったし…実際やっても評価されなくて怒られた事もあったよ。先輩につまらないって言われた事もあった。それでもお父さん頑張った。もっと沢山勉強して…力付けて。だから…お父さんは…天才かもしんないけど…お母さんは努力してきた積み重ねだって思ってるよ」


太陽「………そっかぁ。頑張ったんだねお父さん」


「そうだよ。それがあるから今は沢山のスタッフさん達がお父さんの事信頼して…お父さんの指示に従って一緒にやってるんだよ。お父さんの積み重ね」


太陽「………ぼくも…がんばったらやれるかな」


「………太陽。演出やりたいの?」


太陽「分かんない。分かんないけど…お父さんみたいになりたいって…思ったよ」


「そっか。まぁ、これから色んな物見て考えようね」


太陽「うん」


頷く息子の頭を俺はそっと撫でた。
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