• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第70章 Second Wedding


翔「大体智君はさ…もう少し気持ちを言葉にしないと駄目だよ。ちゃんと『愛してる』って言ってる?」


楽屋の扉を開くと何故かさとしが翔さんにお説教されていた。


智「いや…言ってると思うけど…」


翔「思うじゃ駄目だよ。潤はいつも言ってくれるよ?今日だって…何回言ってくれたかな」


指折り数えながら考える翔さん。


潤「りーだー怒られてる」


潤くんが笑いながら扉を閉める。


「そんなに言ってるの?」


潤「そうかなぁ?愛してるって思うから言ってるけど…」


「ふふっ」


智「お、かず松潤。お帰り!」


さとしが慌てて立ち上がり俺の元に駆け寄る。


智「かず愛してるぞ。世界一の嫁だ!死ぬまで愛してるからな!」


「えぇ?何それ」


翔「智君違うよ!もっと自然に言うの!言われたからじゃなくて…」


潤「翔」


駆け寄って来る翔さんを潤くんが後ろから引き寄せて抱き締める。


潤「愛してるよ」


後ろから耳元で優しく囁く潤くんに翔さんが顔を赤らめる。


潤「愛してる」


翔さんが正面から潤くんに抱き着き、嬉しそうに微笑む。


「俺はもっと愛してる」


潤「ふふっ。俺の方だよ」


「ん…」


本番前の大勢のスタッフが行き交う楽屋で熱いキスを始める2人。


智「こいつらヨリ戻してまた激しくなってねぇか?」


「いいんじゃない?それでこそ松本夫妻だよ」


さとしと並んでソファーに腰掛けた。


智「………愛してるからな」


天井を見つめながらポツリ、俺にしか聞こえないトーンで呟くさとし。


「ふふっ」


これでいい。
さとしはこれでいいんだ。それが幸せなんだから。


スタッフ「あー!松本さん櫻井さん!髪とメイクが崩れてる!もう!」


メイクさんに怒られる2人を見ながら俺はさとしに寄りかかった。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp