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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第70章 Second Wedding


ー潤sideー


「あーつっかれた…」


翔「お疲れ様。でもいつもより早く終わったじゃん」


打ち合わせを終え、ホテルの部屋に戻ると俺はそのままベッドに仰向けに寝転がった。


「だって翔が居るからさ。あまり待たせちゃいけないし」


翔「俺の事は気にしないでって言ったじゃん」


隣に腰掛けた翔の腰に手を回して顔を埋める。


翔「まぁでも…それが目的だったりもする」


「ん?」


翔「早く2人きりになりたいなーって念送ってたから」


「ふふっ、だからスムーズに終わったんだな」


翔「作戦成功」


翔が笑いながら横になり、俺に抱き付いてくる。


「んー…」


翔を抱き締め、深呼吸する。
全身に広がる翔の香り。
奥さんの…香り。


翔「潤くすぐったい」


「俺のアロマ…もっと嗅がせて」


翔「アロマって…」


「翔って何でこんなにいい匂いすんの」


翔「は?潤も同じ匂いでしょ。言うなら太陽も。同じシャンプー同じ洗剤なんだから」


「違う…翔の匂いは違うんだよ。世界一いい匂いがする…」


腰に顔を埋めて何度も深呼吸する。


翔「………でも匂いって重要っていうもんね。愛情と比例するとか」


「そうなの?」


翔「どこで聞いたんだっけ…。愛情が無くなると相手が臭く感じるって」


「………俺臭い?」


そう尋ねると翔が横になり、胸に顔を埋めてくる。


翔「………残念。いい匂い」


「ドキッとしたぁ…」


翔「ふふっ。俺もこの匂い世界で1番好きだよ。潤の匂い…」


お互い顔を埋め合い、目を閉じる。


打ち合わせの疲れも重なり、一気に押し寄せてくる疲労と睡魔。
このまま眠ってしまおうかと思っていた時、壁越しに伝わる振動に俺は気付いた。
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