第70章 Second Wedding
翔「にの」
「ん…?」
翔「にのはさ…智くんの事勿論愛してるよね?」
「うん…愛してる」
翔「きっとさ…にのと智くんはもうそういうの超越しちゃってるんだろうな」
「超越…?」
翔「羨ましいって事だよ」
翔さんが微笑みながら頬をぷにぷに引っ張ってくる。
翔「えっちの回数なんて人それぞれだから…気にしないで。お互いしたくなったら自然にそうなるから。ね?」
「うん…ありがと翔さん」
翔「ふふっ」
微笑み合ってると控室の扉が開き、3人が入って来る。
潤「お待たせ」
翔「待ってた」
向かいに潤くんが座ると翔さんが立ち、自然に2人並んで座る。
するとさとしもそのまま空いた俺の隣に座ってくる。
「………」
智「ん?どした」
ジッとさとしを見てると視線に気付いたさとしが俺を見つめる。
「ううん。いつも隣に居るなって思って」
智「アホかおめー。今更何だよ。お前の隣じゃなかったら何処に座るっつーんだよ」
首を傾げながらスマホを取り出して視線を落とす。
何処って…いっぱい空いてんじゃん。
ぶっきらぼうなさとしの態度が嬉しくて。
久し振りにキュンとなった。