• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第69章 Essential


「遅いね…」


潤「うん…大丈夫かな…」


昨日と同じレッスン室で俺達は円になって座っていた。
中央にあるのは全員のスマホ。


陣痛の知らせを相葉くんが受けたのが昨日の夕方。
それからもうすぐ24時間。
一向に相葉くんから連絡はない。


赤ちゃんの事が気になって俺達は振り付けに集中出来ないまま、相葉くんからの連絡を待っていた。


和「やっぱり行っちゃ駄目かな…」


智「今は迷惑掛かるからな…我慢しよう」


和「………うん…」


レッスン室に響く俺達の溜め息。


潤「とりあえずやろうか」


重い腰を上げようとしたその時。
4人の携帯が一斉に音を立てた。


「わわっ!」


グループメールに入ったんだろう。
各々のスマホを手に採って開く。


智「おぉ…!」


送られて来たのは。


分娩室で笑顔で微笑む綾香ちゃんの隣で眠ってる産まれたばかりの赤ちゃんと…愛しそうにその手に抱く相葉くんの2枚の写真。


雅紀『無事にさっき産まれました!美人の女の子!』


「………良かった…」


4人で一斉にスタンプを連打する。


潤「これでメンバー全員親になったんだな…」


「うん…嬉しい…」


和「早く会いたいな…」


智「明日まで我慢な」


優しくにのの頭を撫でる智くん。


潤「よし!これで集中してやれるな。明日会いに行くの楽しみだ」


「うん」


俺達はスッキリした気分で立ち上がり、リハーサルを再開した。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp