第69章 Essential
「………やっぱり凄いね…智くん」
雅紀「本当だねぇ…」
相葉くんと2人。
一休みしながら目の前でダンスを合わせる智くん、潤、にの。
潤が『りーだーっぽい振り付けで』って言った様に、細かい振り付けが多いらしく、ちょこちょこ止まりながら3人で確認していた。
「俺無理だなぁ…」
雅紀「ははっ、出来るよぉ」
「混乱しそう。パラパラでも覚えるの大変だったもん」
雅紀「ふふっ。まぁ…コギャルやれれば良いんだけど」
「出来るよ。潤だってプロだもん。口で言ってても本当にやらせない事無いからさ」
雅紀「そうかなぁ…。でも松潤もりーだーも奥さんの事になると怖いんだよなぁ〜…」
「それは相葉くんもでしょ。綾香ちゃんの事になると違うもん。綾香ちゃんいつも言ってる」
雅紀「え?本当に?」
「そうだよ。あんなに男らしい人知らないって」
そう言って肩をツンツンすると相葉くんが照れた様に頭を掻いた。
そんな時。
テーブルに置いていた相葉くんのスマホが音を立てる。
雅紀「………え?マジ!?」
「どうしたの?」
雅紀「『陣痛きたみたい』って…」
相葉くんが俺にスマホの画面を見せる。
「陣痛!?産まれるの!?」
その言葉にスタッフも踊っていた3人も動きが止まりこっちに視線が向いた。
雅紀「わあぁ!!翔ちゃぁん産まれるって!」
「お、落ち着いて…!」
慌ててテーブルから立ち上がる相葉くんを俺が押さえた。