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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第69章 Essential


歯磨きを終えて寝室に戻る途中、かずの声が智也の部屋からする。
開いた扉から中を見るとまるで戦場だった。


「ほらー。暴れてないで寝なさい!」


太陽「わー♪」


智也「きゃっきゃっ!」


智也の部屋に入るとテンションの上がった2人がベッドの上で暴れてる。


慌てた虎鉄が部屋から出て来て俺にしがみつく。


「おぉ。大丈夫か?」


虎鉄を抱き上げ頭を撫でるとゴロゴロと喉を鳴らす。


「すまんな。知らない部屋で落ち着かないだろ?松潤達ちゃんと怒っとくからな」


そう言うと嬉しそうに顔を擦り寄せてくる。


「ははっ。もう慣れたか」


虎鉄を抱っこしたまま智也の部屋に入ると智也と太陽はまだ暴れていて、かずが怒りながら2人を寝かしつけていた。


「ほらー!早く寝ろ。楽しいのは分かるけどそんなに騒いだらお姉ちゃんも妹も寝れないだろ。静かにしないと明日朝ご飯抜きだぞ!」


智也「はーい」


太陽「ごめんなさーい」


俺の一喝で漸く2人は静かになった。
それでもまだ笑いながら布団に潜り込んでる。


ま、暴れないならいっか。


「ほら虎鉄。もう大丈夫だぞ」


ベッドに降ろすと虎鉄は恐る恐る2人の間に潜り込む。


和「ふぅ…。よし、じゃあおやすみ」


智也「おやすみなさい」


太陽「かずママさとおじさんおやすみなさい」


智「おーう。おやすみ」


扉を閉めて自分達の寝室に戻る。


智「つーか何でいつまで経ってもさとおじさんなんだよ。お前はかずママなのに」


和「俺が教えた訳じゃないもん。いいじゃんさとおじさん」


かずが笑いながら俺を見つめた。
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