第69章 Essential
翔「ありがとにの」
「どういたしまして。もう大丈夫?」
翔「うん。ごめんね。2人共腰痛めちゃって…」
「全く…アホな潤くんも潤くんだけど乗る奥さんも奥さんだよ」
翔「だって…」
「だって…何ですか?明日仕事なのに湿布薬も切らした状態で盛ってるなんて。しかももうすぐ息子が帰って来るってのに」
翔「………プロポーズされたの」
「………プロポーズ?」
翔「ん」
頬を赤らめて頷く翔さん。
翔「………いつ出せるか分からないけど…昨日婚姻届書いた」
「じゃあ…ヨリ戻すってだけじゃなくて…結婚するの?」
翔「うん」
「翔さん…!」
翔「にの呼んだのは…1番に伝えたかったから」
「おめでとう!良かった…」
翔「にの…」
「本当に良かった…ぐすっ。乗り越えてくれて…良かった…本当に…!」
翔「ありがと…にの」
嬉しくて嬉しくて。
大好きな夫婦がもう一度結婚する。
俺は泣きながら翔さんと抱き合った。