第68章 ママにプロポーズを
翔「何作ってるの…?」
昼時になり、昼食を作ってると寝室に居た筈の翔が入って来た。
「翔。腰大丈夫?」
翔「だっていい匂いしてきたんだもん。それに…」
「それに?」
翔「………潤の事見ながら待ってたかったから」
恥ずかしそうに頬を赤らめる。
「そんな可愛い事言って。足りないの?」
翔「ち、違うもん!」
「ふふっ、もう出来るから。待ってて」
いいタイミングで出来上がった料理をお皿に並べてく。
翔「わぁ…凄い」
「散々運動したからね」
翔「美味しそう…!」
翔の好きなフレンチトースト。
甘めに仕上げたそれにメープルシロップをかける。
そして厚切りベーコンを沢山敷き詰めて作った目玉焼きの上にはとろけるチーズをたっぷり乗せてバーナーで炙った。
シンプルだけど…高カロリー。
翔「頂きます!」
「どうぞ召し上がれ」
翔「あむ………んー!!美味しい!」
「ありがとう」
翔「潤の馬鹿。肥える!」
「ははっ、いいよ肥えても。どうせ痩せたし」
翔「え?何で分かったの?」
「あんなに抱けば嫌でも分かるよ。肉付きが全然違うから」
翔「そ、そう…かな…」
「………苦労させてごめんな。お詫びに暫くは高カロリーご飯作るから」
翔「え?いや、それはマズいよ…」
「大丈夫。太ったらちゃんと毎晩運動しようね」
翔「も、もう…馬鹿…」
頬を赤く染めた翔が口にチーズを付けながらベーコンを頬張った。