第68章 ママにプロポーズを
「うん…じゃあ土曜日空けておいて下さい。お願いします。はい…うん。ありがとう。じゃあ土曜日。おやすみなさい」
電話を切って潤の方を見ると潤も同じタイミングで通話を終えていた。
潤「お義父さん大丈夫だって?」
「うん。待ってるって」
潤「………怒ってた?」
「大丈夫。おめでとうって言ってくれた」
潤「そっか。一発殴られたりしないかな…」
「ふふっ、ないよ」
潤「本当に?」
「んー、多分ね」
潤「た、多分!?」
目を開いて潤が駆け寄って来る。
「じょ〜だん♪」
潤「じ…!ったく止めてくれよ〜」
溜め息を付きながら俺を抱き締めてくる。
「ふふっ…松本のお義父さんとお義母さんは?」
潤「喜んでたよ」
「良かった…」
潤「いつ…ちゃんと籍入れられるかなぁ…」
「まぁ…タイミング見計らってって感じだよね…」
潤「でも…出すだけだし…今日から…また夫婦って事だよな」
「………うん。今日から…夫婦」
見つめ合い…ゆっくりと重なる唇。
潤「………夫婦…」
潤の目付きが変わる。
吸い寄せられる様な瞳。
「………潤…」
今度は深く、潤の唇が重なってきた。