第68章 ママにプロポーズを
太陽「美味しい!やっぱりかにクリームコロッケは最高だよねパパ!」
潤「うん、美味しい」
「ありがとう。完食してくれて良かった。でも潤ウスターソース付け過ぎじゃない?」
潤「はは、ごめん。だってこれが美味いからさ…」
「なーんか、俺の味が足りないみたいじゃん」
潤「まーた。膨れなくていいって。翔のかにクリームコロッケは最高。な?」
「にゅ…」
尖らせた唇を潤が笑いながら摘まむ。
そんな光景を太陽は笑って見ながらコロッケを完食してくれた。
夕飯の片付けを終えた後、プリンを食べてる太陽の前に俺達は並んで座る。
「太陽。ちょっといい?」
太陽「んー?何?」
潤「うん。父さんと母さん…もう一度結婚する事にした」
太陽「え?本当に?」
「朝ね、お父さんがプロポーズしてくれたから」
太陽「………ズルい!お父さんズルい!!ぼくの前でって言ったのに!」
潤「ごめんごめん。その代わりこれ書く所…太陽に見てて貰いたい」
太陽「なぁにそれ?」
潤「婚姻届。これを書いて役所に出せばまた父さんと母さんは夫婦になる。大事な大事な紙。太陽に承認になって」
太陽「うん!分かった!早く書こう!」
頷きながら太陽は残りのプリンを流し込んだ。