第68章 ママにプロポーズを
「何作ってんの?」
キッチンに立ってると潤が後ろから抱き着いてくる。
「ん?夕飯の仕込み。材料もあるし久し振りにかにクリームコロッケ作ろうと思って」
潤「マジ?」
「太陽も好きだしね」
抱き締められたまま振り返り、唇を摘まむと潤が笑いながらそれを重ねてくる。
潤「ホワイトソースの味…」
「だって味見したも、ん…」
潤の舌が絡み付ながら正面を向かされる。
そのまま俺も潤の背中に手を回した。
「は、ん…」
潤「翔…」
ゆっくりと潤の手が腰に回る。
「待っ、て…」
徐に潤の胸を押すと残念そうに顔を上げる。
「もうすぐ太陽帰って来るから…」
潤「そっか…さっきまで待ち長かったのにな…」
潤が溜め息を付ながら俺の肩に顔を埋めてくるからちょっと笑ってしまった。
「潤」
潤「ん?」
「またこうなるって思わなかった。この1年半…もう別れないといけないってずっと思ってたから…だから…今凄く幸せだよ…」
潤「翔…」
「もう離したくない。またこんな事があったら俺…本当に壊れる…」
潤「壊さない…絶対大丈夫。だから…もっともっと幸せになろう?」
「うん…」
潤「まぁ…違う意味では壊したいって思うけど」
「ふふっ、もう潤てば…」
何度もキスをしていると…インターホンが鳴る。
「太陽だ…」
俺達は手を引いて玄関まで走った。