• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第68章 ママにプロポーズを


潤の裏切りを知ってしまったあの日から…潤と本当にやり直す事を始めて数ヶ月。
潤とはまだ肌を重ねてはいなかった。


今、もしかしたら…俺のお腹の中には奇跡的に赤ちゃんが居るのかもしれない。
だとしたら…父親は………斗真しか居ない。


斗真の子?
斗真の子供が…お腹に居る?


あんなにあんなに頑張って出来なかった赤ちゃんが…。
今このタイミングで…。


ぎゅっとお腹を押さえながらベッドの中で丸くなると、後ろから腰に回されていた手がぎゅっと引き寄せられる。


「潤…?」


潤「………眠れないの?」


「………ごめん。俺…」


潤「謝らなくていいって言っただろ。それにまだ決まった訳じゃない」


「可能性としては低いけど…でも…」


潤「とにかく明日調べて…陽性だったら病院に行こう。な?疲れてるからもう寝よう」


「潤…」


後ろを振り返り、正面から潤に抱き着いた。


「愛してる…」


潤「俺も愛してるよ」


「もし…もし出来てたら潤は…どうしたい?」


潤「………」


潤がそっと俺の髪を撫でる。


潤「俺は…翔のしたい様にしたい」


「潤…」


潤「翔は…どうしたい?」


「俺…は…分からない…」


潤「結果が分かってから考えよう。一緒に考えるから」


「でも…もし斗真の子…居たらもう潤とは…」


潤「ならない。もう絶対離れないって誓ったろ。そんな事位で離さないからな」


「潤…」


潤のその言葉に…俺は涙を溢しながら潤の腕の中で目を閉じた。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp