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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第67章 恋の行方 PART 2


真央「言って何になるの。結果は変わらないでしょ」


「そんな事…どうなってたから分からないけどいくら俺でもちゃんと考えたさ」


真央「傷の舐め合いで出来た子供なんて育てられる訳ないでしょ」


「それでも…」


真央「じゃあ私と結婚してた?認知してた?あの2人がヨリ戻して私達絶望してたじゃない。愛なんてなかったし今だって忘れられない位なのに…。キャリアを犠牲にしてまで産みたくなんてなかったわよ」


「それでも言って欲しかった!同じ選択をしたとしても…お前に寄り添ってたかった。翔くんに嘘付く位傷付いたんだろ。ずっと抱えてきたんだろ」


真央「っっ…」


ポロポロと溢れる涙。


俺は立ち上がり、そっと彼女を抱き締める。


「知らなくてごめん…」


真央「言わなかったのは私よ。誰も知らない。私と貴方だけ…」


「………遅いかもしれないけど責任…取るから」


真央「何よ…また私と寝たいのならお断りよ」


「ふふっ、違うよ。しない。一緒に…立ち直ろう。今度こそ…ちゃんと思い出になる様にさ。お互い前に進める様に」


真央「………いつまでもあんな人にしがみついてるんじゃないわよ。本当に潤くんも貴方も趣味が悪いったら」


「お前もな。あんな顔の濃い融通の効かない馬鹿の何処がいいんだか…」


そう言うと腕の中で真央が少し笑った。


真央「………お腹空いた」


「じゃあ何か食わせて」


真央「貴方が作って」


そう呟く真央に…俺も少し笑ったんだ。
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