第67章 恋の行方 PART 2
ー潤sideー
太陽「あれ?お母さんは?」
「お母さんはまだ寝てる。ちょっと昨日色々あってな。もう少し寝せてやってる」
太陽「そっかぁ」
「父さんもちょっとゆっくりしちゃったからホットサンドとスープだけど…いいか?」
太陽「大丈夫。頂きます!」
太陽がテーブルに着き、久し振りに2人だけの朝食を食べる。
「太陽。今晩母さんとちゃんと話そうと思うけど…」
太陽「どうしたの?」
「お母さんと…もう一度ちゃんとやり直すんだ」
太陽「本当に?」
「うん。もう一度頑張ろうって…」
太陽「やった!やったねこて!」
太陽の足元でキャットフードを食べる虎鉄がにゃあと鳴いた。
太陽「じゃあまたけっこんするの?」
「え?あ、いや…まだ直ぐには…どうだろ」
太陽「ちがうの?」
「勿論そのつもりだけどさ」
太陽「………お父さん。ちゃんと言わないと駄目だよ」
「いや、そうだけど…」
太陽「けっこんしないのに一緒にいるのはおかしいよ。ふうふになるんでしょ。じゃあプロポーズするんでしょ」
「プロポーズ…」
太陽「お父さん。ちゃんとお母さんにプロポーズしてね。ぼくの前で」
「え!?」
翔に…プロポーズ…。
息子に促され、俺はぎゅっと手を握り締めた。