第67章 恋の行方 PART 2
潤「ゆっくり飲んで」
「ありがと…」
シャワーを浴びた後、リビングに戻り、潤が温かいカフェオレを入れてくれた。
「………甘い…」
潤「今の翔の身体には丁度いいだろ?」
「………うん」
潤の言う通り、カフェオレの甘さが優しく俺の身体に染みていく。
潤がカップを持って俺の隣に腰掛ける。
「俺…もう潤とやり直せないね…」
潤「は?」
「こんな事になって…もう潤とやり直せなくなるって思った…でも…俺はそれでも…斗真の事…止められなかった。俺のせいだから…あんな事させたのは俺の責任だから…だから…好きにさせなきゃいけないって…」
潤「翔…」
「ごめんなさい…俺…もう潤と…」
潤「翔いいから」
潤がコーヒーカップを持ちながら俺を抱き締めてくる。
潤「翔は悪くない。悪くないから…やり直せないなんて言うな。このまま一緒に居よう」
「潤…」
「言っただろ。翔との愛を諦めない。今度はもう何があっても諦めない。だから…」
「……いい、の…?こんな…こんな俺でも…」
潤「翔でもじゃない。翔じゃないと駄目なんだ。翔がいい。だから…」
「っっ…潤…!」
潤の腕の中で漸く俺の瞳から涙が溢れた。
潤の腕の中で俺は…好きなだけ泣いた。