第67章 恋の行方 PART 2
「斗真!離して!!降ろして!!」
暴れる俺を押さえたまま斗真が入ったのは…寝室だった。
扉が開かれると視界に入るベッド。
「っっ…」
脳裏に甦るあの日の事。
覚えてるのは…一睡も出来ずにずっと窓から外を眺めていた。
「あぅっ…!」
ベッドに投げ飛ばされ、軽い痛みが走る。
ギシッと音がしたと思ったら、そのまま斗真が俺に馬乗りになってくる。
「と、斗真!止めて!お願い止めて!!」
斗真「いいでしょ。俺と寝るの初めてじゃないんだし。言ったよね…『忘れさせて』って。忘れさせてあげるから…ね?」
「ち、違う…今は…」
斗真「違わないよ。あいつなんかより俺の方が君を幸せに出来る。だから…俺を選んでよ」
「お願い止めて…!と…」
そのまま頭を押さえられ、唇が押し付けられる。
「ん…んぅ…」
無理矢理押し入ってくる斗真の舌。
顔を背けて逃れようとしたけれど出来なくて。
それどころか…斗真は片方の手で俺の服を掴んで引っ張った。
「や…止め…」
ボタンがちぎれる音が聞こえ、素肌が空気に晒された。