第67章 恋の行方 PART 2
「止めてっっ…」
斗真はこんなに力が強かったのか。
そう思う位俺は全く力で勝てなくて。
片手で掴まれた俺の両手も、片手で脱がされていく俺の服も…全く抵抗が効かないまま、俺は斗真にされるがままになっていた。
「斗真っっ…!やっっ…」
ズボンと下着が片方だけ脱がされる。
すると斗真はそのまま片方の指をべろりと舐める。
「や、止めて…」
斗真の手が俺の足を開き、指がお尻に触れる。
斗真「力抜いて翔くん…」
「う、ぐ…」
ぐいっと一気に何本かの指が蕾の中に入って来た。
「あ、あっっ…やだっっ…斗真止めてっっ…」
斗真「翔くん…愛してる…愛してるんだよ…ずっと…」
指を激しくピストンさせながら…何度も斗真が呟いた。
「や、やだっっ…斗真止めてっっ…!」
暴れながら手で何度も斗真を叩いたり押し返したりしても斗真は止めてくれない。
やがて指が抜けていき、ホッとしたのも束の間、ジッパーを下ろす音が聞こえてきて俺は恐怖で固まった。
斗真「翔くん…俺に捕まって…」
「や…お願い止めて!斗真!!嫌っっ!!」
斗真「頼むから俺を愛してくれよ…!翔くん…」
顔に熱い物が落ちてきて見上げると…斗真が大粒の涙を流していた。
「斗真…」
いつも俺に優しかった斗真。
斗真の気持ちなんて知らずに…潤と幸せだった時も…斗真は俺達の友達で居てくれた。
こんな俺の事をずっと好きでいてくれた。
自分の気持ちを押し殺してた。
俺のせいだ。
俺が斗真の気持ちを弄んだから…こんな事になったんだ。
悪いのは…俺。
そして俺の身体から…抵抗する力が抜けていった。