第67章 恋の行方 PART 2
和「あ、翔さんそれ…」
「え?あ…」
首筋を指差すにのの言葉に俺は慌ててそこを手で押さえる。
レコーディングに夢中で忘れてた…。
スタッフがブースに居る智くんに夢中になってるのを確認してにのが俺にくっつく様に座る。
和「それでそれで?」
「え?何?」
和「何?じゃないでしょ〜。どうだったの?」
「え、や、いや…」
和「久し振りの潤くんとの営みは。さぞかし盛り上がったんでしょ?そんなとこにキスマーク付ける位だから」
「いや…してない…」
和「またまた〜」
にのがニヤニヤ笑いながら腕をぐいぐい押し付けてきた。
「本当にしてない。その…キスは…してるけど…。昨日は…一緒に寝ただけ…」
和「………マジ?」
「………うん」
和「ったく何やってんのかなぁ潤くんは」
にのが『オーマイガー』と言わんばかりにおでこを抱えながら天井を見つめた。
「………まだやり直すって決めた訳じゃないんだ。昨日は…太陽が『一緒に寝てこい』って言われて…仕方なく…」
和「………翔さん」
「うん」
和「今貴方達すっごい宙ぶらりんになってるの分かる?」
「………分かってる…」
和「さっさとえっちしちゃえば良いのに…あんた達2人共頭硬いんだから」
「違うもん」
唇を尖らせる俺を笑いながらにのは頭をくしゃっと撫でてきた。