第67章 恋の行方 PART 2
太陽「お父さんが朝ご飯作ってくれるの久し振りだね」
潤「そうか?」
太陽「だっていつも寝てるしね。ね、お母さん」
「ふふ、そうだね」
笑いながら潤の作ってくれたチーズオムレツを頬張る太陽を見た。
太陽「でも…お母さんは必ずご飯とおみそしるだもんね」
潤「確かに翔は和食多いもんな」
「だって…潤が洋食得意だから。結婚する時…和食得意になればいいなって思って」
潤「そう、か…何か嬉しいな。初めて聞いた」
「そうだっけ…?」
見つめ合い、微笑みかける。
その様子を太陽が笑いながら見ていた。
太陽「仲直りちゃんと出来たんだね」
「え?」
太陽「良かった」
オムレツを食べ終わると太陽が立ち上がる。
太陽「お父さんとお母さん。早くまた結婚してね」
潤「え…」
太陽「ごちそうさま!」
そう言うと部屋に戻ってしまった。
「………結婚…」
潤「………どうする?」
顔を上げると潤がジッと俺を見つめる。
「どうするって…俺はまだ…」
潤「………やり直す事もちゃんと決めてないもんな」
「………」
潤「翔」
「………うん…」
潤「昨日も言ったけど…俺は愛を諦めてないから。覚えておいて」
その言葉に答えられないまま、俺はチーズオムレツを口に運んだ。