第67章 恋の行方 PART 2
「え!?ちょ、ちょっと待って」
太陽「何で?良いでしょ?」
太陽から出た思いがけない言葉に俺は戸惑った。
夜も更け、そろそろ寝ようかという時間。
太陽は虎鉄を抱きながらベッドに潜り込んだ。
太陽「だってお母さんと一緒だとせまいんだもん。こても伸びて寝られないし。ねぇこて」
虎鉄「にゃー」
「いやでも潤…お父さんと一緒に寝るのは…」
太陽「仲直りしたんだから良いでしょ」
「仲直りって…まだ…」
太陽「もういいから。行ってよ」
「た、太陽…」
太陽が布団から降り、俺の背中を押しながら寝室から追いやられる。
太陽「お母さんお休みなさい。お父さんと仲良くしてね」
「太陽…」
にっこりと優しく微笑みながら太陽は部屋のドアを閉めた。
「………」
一瞬、部屋に入ろうと思い伸ばした手が止まる。
太陽が…俺の背中を押してくれた。
もしかして…明日泊まりに行くのも…俺達に…。
「………太陽お休み」
扉越しに声を掛け、俺はそのまま…潤の居る寝室に足を向けた。
扉の前に立つとゆっくりと息を吐きながら2回、扉をノックする。
潤「はい」
「あの…俺。入っても…いいかな…」
少しの間の後、どうぞと声がする。
俺は…ゆっくりと扉を開いた。