第67章 恋の行方 PART 2
潤「え?」
太陽「昨日学校でとも君と話しててね。新しいゲーム買ったからやりにおいでって。かずママとさとおじさんも良いって言ってるって。だから土曜日お泊まりに行っていい?」
「まぁ…智くんとにののとこなら…」
ご飯を食べながら潤を見ると潤も同じように頷いてた。
潤「お父さんが送ってくから。いつも言うけどにの…かずママの言う事聞いて…あまり夜更かしはするなよ」
太陽「はぁ〜い。やった♪」
「智くんの言う事はいいの?」
潤「りーだーはにのの言う事聞いてるからいいんだよ」
「ふはっ!」
太陽「たしかにさとおじさんはかずママによくしかられてるよねぇ」
潤「だよな」
ケラケラと3人で笑いながら囲むテーブル。
久し振りの光景だった。
潤の裏切りを知って…当たり前だった日常が無くなった。
もう1年以上俺達は迷走していた。
ようやく取り戻しつつある日常。
けれど…これで良いのだろうか。
彼女の嘘を知った今…俺は余計に自分の罪の深さを感じてる。
勝手に傷付いて…斗真を利用した。
どうしても自分が許せない。
このままで潤とやり直すなんて…出来ない。
太陽「お母さんどうしたの?」
「え?」
太陽「おかわり食べていい?」
太陽が首を傾げながら茶碗を俺に差し出していた。
「あ、ごめん。ちょっと待っててね」
茶碗を受け取り、急いで立ち上がる。
潤が黙って俺を見ているのに気付かない振りをしながら俺は太陽に微笑みかけた。