第67章 恋の行方 PART 2
綾香「潤くんと何かあったの?」
「………ちょっと…」
綾香「ちょっと?」
和「翔さんどうしたの?」
「また今度ね。ほら、子供抜きでせっかく3人だけで会えるんだし…綾香ちゃんのお祝いだしね。楽しい話を…」
和「………」
綾香「………」
2人の鋭い視線が俺をジッと見据える。
和「せっかく3人だけで会えるから…ここでしか出来ない話をするんじゃない?」
綾香「そうよ。何かあるんなら話してよ」
「………」
優しい眼差しで俺を見つめる2人。
やっと出来た3人だけのお祝い会。
綾香ちゃんが主役だからって…遠慮してたのに。
包み込んでくれる2人の優しさが本当に嬉しかった。
「………綾香ちゃん。俺…話して無かった事あるんだ。そこから…聞いて貰っていい?」
綾香「いいよ」
「………あのね…」
にのにしか話して無かった事を話した。
あの彼女から告げられた身を抉る言葉。
その足で潤に別れを告げ、そのまま斗真に抱かれた事。
その事で彼女との復縁を望んで潤と離婚した事。
話してる間、綾香ちゃんは黙って俺の話を聞いてくれていた。