第67章 恋の行方 PART 2
深夜のリビング。
俺達は黙ってソファーで抱き合っていた。
久し振り抵抗もなく包まれる潤の腕の中。
潤の指先が…静かに俺の髪を絡ませる。
そっと顔を上げると…潤の唇が優しく落ちてきた。
「………彼女は…そんなに俺の事…憎んでたんだね」
潤「………」
そう告げると潤は何も言わずに俺を強く抱き締めた。
潤「もう一生真央とは何があっても二度と会わない。そう伝えた」
「潤は…それでいいの?」
潤「会いたくないんだ。顔も見たくない。俺の撒いた種だって事は分かってる。でも会いたくない」
「潤…」
潤「もう本当に真央とは終わった。だから…翔。出て行かないで欲しい。この場所で…ちゃんと歩み寄っていきたいんだ。これからどうするのかこの場所で…考えて欲しい。何より…俺の傍に居て欲しい」
「………」
潤「俺の答えは決まってる。だから翔も…決めて欲しい。どうするのか。俺と…斗真と。どうするのか」
「………うん…」
潤「………愛してるから。翔を手放したくない」
「ん…」
深く重なる潤の唇。
俺は潤の腕にしがみつきながら目を閉じた。