第66章 恋の行方 PART 1
ー潤sideー
俺は何をしてるんだろう。
そんな事言いたくもなかったのに。
翔を責めて傷付けて。
翔を責めるだけ責めて俺は寝室へと戻った。
目が覚めた時にはお昼近くになっていた。
翔とどう会話したらいいんだろう。
考えながらそっとリビングに入るとスマホを弄っていた翔が振り返る。
翔「潤おはよう」
「あ…おはよ…」
翔「ご飯食べる?」
「ありがと…」
翔「うん。温め直すね」
優しい笑顔で立ち上がり、食事の準備をしてくれた。
俺が顔を洗って戻る頃にはもうテーブルに並べられていた。
「頂きます」
食べ始めると翔が正面に座った。
翔「潤。昨日はごめんなさい」
「………いや…俺も怒鳴って悪かった」
翔「ううん悪くない。俺が悪いの。一晩考えてた。どうすれば俺達上手くやってけるだろうって。太陽の為にって沢山話し合ったけど…俺達の事…考えてなかったかもしれないって」
「………」
翔「やっぱり俺達…一緒に暮らすには難しいんだよきっと」
「翔…」
翔「………俺出て行く事に決めた」
「え…」
翔の言葉に俺は持っていた箸を落としてしまった。