第66章 恋の行方 PART 1
月曜日。
報道番組の打ち合わせを終え、楽屋に戻る。
暫くの間、束の間の急速。
食事をした後、少し横になろうとすると楽屋がノックされた。
「はい」
返事をするとゆっくり扉が開かれる。
「………斗真…」
斗真「久し振り翔くん」
「………」
斗真「元気にしてた?」
「あ、うん…斗真は…」
斗真「元気だよ。身体はね」
「………」
斗真「座っていい?」
「あ、ごめんなさい。どうぞ」
斗真「ごめんね急に押し掛けて」
話しながら斗真が隣に腰掛ける。
「………返事…返してないからだよね。ごめん」
斗真「ごめん困らせて」
「ううん…」
斗真「………相葉くんとこの間飲んだよ。結婚祝い兼ねて」
「そうなんだ」
斗真「うん。幸せそうで良かった」
「そうだね…」
斗真「………翔くんは?」
「え…」
斗真「………離婚したって」
「………うん…」
斗真「………俺との事が原因?」
「違うよ。それだけじゃない。話し合って…もう俺達は…」
斗真「じゃあ遠慮しなくていい?」
「え…」
斗真「別れたなら…もう…俺は遠慮しないよ」
「と…!」
そのまま斗真に引き寄せられ、彼の腕の中に収まる。
斗真「………翔くん…」
名前を呼ばれ、顔を上げると真剣な眼差しで俺を見つめる斗真。
ゆっくりと斗真の顔が近付き、俺はそっと目を閉じた。