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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第65章 答え


「ほい、お待たせ」


太陽「わぁ!いい匂い!」


太陽が手を叩きながら並べた料理を見つめる。


「よし、じゃあ食べようか」


太陽「うん」


太陽の隣に座って手を合わせる。


「いただきます」


太陽「いただきま〜す!」


フォークで上手くパスタを巻きながら口に運ぶ太陽。


太陽「おいしい!」


トマトソースを付けながらにっこりと笑った。


「そうか。良かった」


夢中で食べる太陽を見つめながら俺もパスタを口に運ぶ。


「太陽。明日何処行こうか」


太陽「うーん…」


「何処でもいいよ?」


口を動かしながら太陽は首を傾げながら考え込む。


太陽「ママは?」


「ママは…お仕事だよ。言ったろ?だから今日はパパのとこにお泊まりだって話したよね」


太陽「うん」


「………ごめんな。ママ居なくて」


太陽「………」


パスタを半分程食べた所で、太陽はフォークで遊び始めた。


太陽「ママに会いたい」


「やっぱり…ママのとこ帰る?でもまだ仕事だと思うけど…」


太陽「ちがう。ママとパパといたいんだもん」


「太陽…」


太陽「ねぇパパ。ママ迎えに行こう?それで皆と一緒に寝るの。ぼくそれがいい!」


「………」


ここまで太陽が自己主張するなんてなかった。
きっと…今まで我慢してたんだ。
いい子過ぎたんだ。


「………分かった。迎えに行こう。ママが何時に終わるか聞いてみるから」


太陽「うん!やったぁ!」


太陽が喜んでまたパスタを口に運ぶ。


それを見つめながら俺は翔のマネージャーに電話を掛けた。
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