第65章 答え

智「２人共悪い。ちゃんと言い聞かせっから」


「いいよ。元はと言えば俺のせいなんだ」


雅紀「誰のせいとか止めよ。２人の問題だもん。最終的に決めるのは２人なんだから。俺は離婚して２人が口も聞かない様になっちゃったらどうしようかって思ったけど…とりあえずは良かったって…思ってる」


智「………かずいつもぼやいてた。『翔さん何も言ってくれない』って。多分…離婚した事より…そっちのがショックだったんだろうな。何かあったらいつも１番に相談に行く仲だったから」


「………」


雅紀「何で相談しなかったんだろう…」


「分からない」


雅紀「それにさ…やり直そうとしてたんでしょ？なのに急に『やっぱり無理』だなんて…翔ちゃんおかしくない？」


智「確かに…」


雅紀「何か…あったのかもしれない？」


「俺もそう思ったけど…何も言ってくれなかった」


雅紀「でもきっと何かあったんだよ。じゃないとそんなにあっさり…」


「もういいんだ」


雅紀「松潤…！」


「俺達は離婚した。もういいんだよ。それに…翔には他に相談出来る相手が居たんだろうし」


智「誰だよ」


「………じゃ、お疲れ様」


雅紀「松潤？」


そして俺は楽屋を出て行った。


何かあったとしても…もう遅い。
俺達は…離婚した。
別れたんだ。
もう終わったんだ。
もう…。