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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第65章 答え


それからの1ヶ月は怒濤の様な日々だった。
お互いの実家に挨拶に向かい、離婚の報告をする。
驚きを隠せない両親にとにかく謝り続けた。
その後は事務所への報告。
案の定、大反対された。


何度も話し合い、納得して貰い、その上で相葉くんの結婚を早めて貰いたいとお願いした。


その結果、今月の終わりに俺達の離婚の発表。そしてその1ヶ月後に相葉くんの入籍が決まった。


悪い事を先に片付けてしまおうという事務所の答え。


相葉くんには謝ったけど、『やっと結婚生活出来る』って感謝された。


全てが片付く頃には潤も俺も精神的に疲れていた。
結婚より離婚の方が疲れるって…こういう事を言うんだな。


でも何より。


俺達の気持ちを何も言わないで受け入れてくれた太陽。


もうあの家では暮らさないと報告した時、初めて泣いた。
嫌だと駄々を捏ねた。


そんな息子を俺達は抱き締める事しか出来なかった。


ごめん太陽。
頑張れなかったお母さんを許して。


本当に…ごめんなさい。
どうか、いつの日か、この結果を受け入れてくれます様に。


太陽から笑顔を奪わない様に、父さんも母さんも全力で愛するから。


命を懸けて。
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