第65章 答え

潤「俺達が今まで積み重ねてきた事って…無駄だったのか？否定するのか？」


「そんな事言ってない。幸せだったよ！でも…」


潤「でも何だよ」


「俺は…」


彼女は…潤の子供を産んでたかもしれないんだよ…！


喉まで出かかったその言葉を飲み込む代わりに出たのは涙。
流れ出るそれを拭いながら…潤を見つめた。


潤「泣きたいのは俺もだよ」


「ごめんなさい…」


潤「………斗真と付き合うの？」


「そんな事考えてない…」


潤「そう。分かった」


「………」


潤「翔とやり直せると思ったのに…。まさかこんな日が来るなんて…思ってなかったよ」


「………」


俺も同じだよ。
まだこんなに愛してるのに…。
彼女からあんな事…聞かなければ…俺達…。


「弱くて…ごめん…」


潤「本当に…俺達もう無理なの？」


「………俺はもう…自信ない…」


そう言うと、潤が大きな溜め息を付く。


潤「分かった。翔の望む通りにする。俺達…正式に離婚、しよう」


「………潤…」


潤「やってく自信のない翔とやってく自信…俺にもないから」


俺が望んだ結果。
でも…聞きたくなかった。


でももう、終わらせないといけない。
終わらせないと…いけないんだ。