第65章 答え
「俺…何やってんだろ」
帰りの車内。
俺は後部座席に持たれて大きな溜め息を付いた。
自分と潤だけだと思ってた。
俺と潤だけの問題だと。
潤に裏切られて。
傷付いてボロボロになって。
それでもやり直そうとした。
でも彼女に会ってもっとボロボロになって。
斗真にすがって。
メンバーには迷惑を掛けない様にしていたつもりだった。
でも…そんなつもりはなくても巻き込んでた。
傷付けてしまっていた。
智くんとにの。
それに相葉くんと…綾ちゃん。
俺達のせいで結婚を先伸ばしにさせてしまっていたなんて。
知らなかった事とはいえ、最低な事…してしまった。
「ちゃんとしなきゃ…メンバーに迷惑かけちゃ駄目だよ…」
スマホを取り出し、相葉くんにメッセージを送る。
『結婚の事、知らなくて本当にごめんなさい』
すると直ぐに既読になり、返信が届いた。
雅紀『俺の事は気にしなくていいから。まずは翔ちゃんと松潤の仲直りが先決。早く話し合ってね』
『分かった。ありがとう。おやすみなさい』
雅紀『おやすみ〜!』
「ありがとう…相葉くん」
ポツリ、呟きながら俺は目を閉じた。