第12章 ♣あの娘が・・・
長瀬くん曰く、ここは所謂メイドカフェってやつで、それを和風テイストにしたら、“コタツにカフェ”になった…ってことらしい。
あぁ、だったら女の子達の衣装が袢纏なのも納得だ。
と同時に、和風ならミニスカじゃなくて“モンペ”でイイんじゃね?なんて思ったりして…
それにしてもこのピンクだらけは落ち着かない…
暫くするとソワソワキョロキョロしてる俺の前に、2人の女の子?。
一人は色白で、どっちかと言えばクールビューティな感じ?
お下げ髪が良く似合ってる。
もう一人は…
タレた目にクルンとした長い睫毛。
ポッテリホッペにプックリした唇。
超かわいいんですけど〜(〃▽〃)
「お待たせしました〜、ご主人様〜」
テーブルに置かれる抹茶プリン。
淡いピンクの器に、抹茶のグリーン。
脇役の小豆や白玉もいい感じにプリンを引き立てている。
予想に反してけっこう美味そうだ。
「ご指名ありがとうございま〜す、和子です♪」
色白の女の子はどうやら長瀬くんご指名の“和子ちゃん”らしく、長瀬くんに向かってウィンクなんかして見せる。