第12章 ♣あの娘が・・・
ピンクの襖の向こうにあったのは、これまたピンクの畳が敷き詰められた和室?
フワモコピンクの衝立で区切られたスペースに、これまたピンクのコタツ。
そして、ミニスカートにピンクの袢纏を身に付け、派手なメイクと髪型の女の子?達。
と、いかにも…って感じのお兄さん方がチラホラ。
みんな一様にニタニタ顔だ…
なんだこりゃ…
見渡す限りのピンクにクラクラしてくる(^^;)
「あの~、長瀬くん? ここは一体?」
長瀬くんの顔を見上げる。
「お前、ここはあれだ! カフェってやつだ」
俺には今一ピンと来ないんですけど…
「ほら、ここ座ろうぜ」
呆気に取られる俺は、またしても長瀬くんに引っ張られ、空きスペースのコタツに座った。
ピンク色のテーブルに、ピンク色のファイルが置いてあって、それを捲ると、女の子?達の写真。