第10章 ♣️ウィンタースポーツが…
翔side
あっちゃー、智くんボロ泣きじゃんか(^_^;)))
「智くん? とりあえずちょっと落ち着こうか?」
宥めるように電話の向こうの智くんに話しかける。
「あのさ、智くん? 今から言うことよく聞いてね?」
俺の問いかけに鼻を啜りながら、ウンウンて頷く智くん。
「暖かい格好して外出ておいで?」
帽子とマフラー、手袋も忘れずに、って付け足して電話を切った。
ものの5分も経たないうちに智くんが飛び出してきた…と、思ったら雪に足を取られて派手に転んだ。
「しょ~ぢゃ~ん…」
あ~あぁ、また泣いちゃった(^_^;)))
身体は雪に埋もれて、顔だけ出してる智くんを抱き起こして雪を払ってやる。
「痛くない?」
「う…ふぇ…ぇ…」
泣きながら俺の胸に飛び込んできた。