第4章 ♣️願いが…
翔side
まぁさ、この人がすんなり重い腰上げるとは思ってなかったけど、まさかの『お家でゲーム』ですか!?
ゲームねぇ…、ニノじゃあるまいし…
もっと上手い理由考えられなかったんだろうか…
「ねぇ、智くん? ゲームって、何すんの?」
「えっ…、あの…、だから…そ、そう、トランプ……ババ抜き…とか…」
ほらね、しどろもどろになっちゃってるじゃん(笑)
しかも、
「ダメならいいけどさ…」
あらら、今度は拗ねちゃってるわ…
ま、勢いで言っちゃったんだろうけど、一旦口にしたことは曲げないんだよね、智くんは…
だけどさ、俺も曲げるつもりはないからさ、
「よし、ゲームやろうじゃない」
智くんの顔がパァッと明るくなる。
「やった!」
「条件付きね」
そう簡単に行くと思ったら大間違いだよ、智くん。