第25章 ♠お片づけ
それからぼくたちのパーティが始まった。
和が帰るまでお預けだったビールも漸く解禁になって、相葉ちゃんが大量に買い込んだビールは瞬く間に空になった。
程よく酔いが回って来た頃には、もう外は明るくて、ぼくたちはそのままリビングで雑魚寝をする事になった。
実際の所、みんな飲み過ぎちゃって、足元フラフラの状態。
そんなんで階段なんか登の危険だ、ってことになったんだけどね。
「おやすみ〜」
翔くんがぼくの隣に寝転がった。
ぼくは翔くんの胸に顔を埋めた。
そしたら翔くんはぼくをギュッと抱きしめてくれるんだ。
ぼくの一番落ち着く場所だ。
「おやすみ、翔くん」
返事は返って来ない。
でも代わりに「…ンゴ…」と、イビキが返ってきた。
松潤もさっきまでぼくの隣に寝てた筈なのにね…
ホント、寝相が悪い(;^_^A
和は勿論、相葉ちゃんの腕の中に、すっぽり埋まってる。
ぼくは少しだけ寝たせいか、なかなか寝付けないでいた。
「まぁーくん? ただいま…」
和の声だ。
和もまだ興奮状態が続いているのか、寝付けないみたいだ。
「おかえり、和…」
始めて聞く相葉ちゃんの声。
あ、相葉ちゃん起きてたんだ。
しんと静まり返った室内に、2つの唇が重なる音が響いた。
えっ、これってまさか…?
戸惑うぼくの気持ちとは裏腹に、2人は寝息を立て始めた。