第25章 ♠お片づけ
「ねぇ、今日何時からだっけ?」
松潤お手製のシーフードパスタを、口いっぱいに頬張りながら相葉ちゃんが言った。
「ん? 9時からだよ? …ってかさ、アナタちゃんと覚えときなさいよ、一応彼氏?なんだからさ」
翔くんの鋭いツッコミが入る。
「アハハ、相葉ちゃんらしいや」
ぼくはシーザーサラダをフォークで突っつきなが、斜め向かいに座る松潤に笑いかけた。
掘りごたつに伸ばした太股が、チリッと傷んだ。
どうやら翔くんに抓られたみたいだ(^_^;)
夕食が済むと、今度は順番にお風呂に入った。
ぼくは当然のことだけど、翔くんと一緒。
ぼくは別々に入るつもりだったんだけどね?
翔くんが許してくれなくって…
お陰でぼくは逆上せる寸前だった。
「智くん、ちゃんと髪拭いて!」
「ほら、そんな格好してたら湯冷めするから!」
ぼくの恋人は、どうしてこんなに口煩いんだろう…(^_^;)
まるで母ちゃんみたいだ。
「ね、ね、松潤! アイス食べたい」
「ちょっと待ってて?」
松潤はいつもぼくのお願いを断ったりしない。
「またそうやって智くんを甘やかす…」
冷凍庫からカップのアイスとスプーンを出す松潤に、翔くんが苦情を言う。
「そんなにぼくの世話ばっか焼いてると、翔くん早く老け込むよ?」
こら!とばかりに拳を振り上げる翔くんの前を、ぼくはスプーンを口に咥えて通り過ぎた。