第25章 ♠お片づけ
玄関にはダンボールの山。
それも全部缶ビールの、だよ?
えーっと、1箱24本で、それが1、2、3…
あーっ、もわっかんない(;^_^A
そりゃ2人では無理だわ…
「もうさ、雅紀考えなしなんだよ。限度ってもんがあるでしょ、限度が…」
翔くんが腰を摩りながら愚痴る。
「ぼくも手伝うよ」
両脇にダンボールを2つ抱えて、キッチンのカウンターまで運んだ。
「冷蔵庫入るかな?」
「入るよ」
って、松潤は言うけど…
次々運び込まれるダンボールに、その表情がどんどん険しくなっていく。
「誰がこんなに飲むんだ? まったく、考えなしなんだから…」
あ、翔くんと同じ事言ってる。
ぼくは思わずプッと吹き出してしまった。
「ね、松潤今日何作ってくれんの?」
カウンター越しにキッチンを覗き込む。
「シーフードパスタと、カルパッチョでしょ? あとは、唐揚げとか…シーザーサラダ食べたい?」
「やった! 作って作って!」
「OK(・ω<)-☆ あ、でも魚は智に捌いて貰わないと」
ぼくは任せとけ、とばかりに松潤に向かって親指立ててウィンクを送った。
翔くんが背後でチッと舌打ちしながら、指をポキポキッと鳴らした。