第24章 ♥酔っ払いが・・・
翔side
ピピピピ・・・ リリリリ・・・
けたたましいアラーム音に、重たい瞼を持ち上げた。
見覚えのある天井・・・
でも、自分の部屋ではない。
ここは・・・
松潤の家か・・・
覚醒しきらない脳をフル回転させる。
確か昨夜は智くんと些細なことで言い合いになって・・・
家を飛び出した後、近所の居酒屋で酒を浴びるように飲んだんだ。
その後・・・
松潤に泣きついた、って訳か。
頭がハッキリするにつれ、現状を把握する。
早く帰らなきゃ!
慌てて身体を起こした。
「痛ってぇ・・・!」
頭が割れそうに痛い。
はぁ・・・二日酔いだな、こりゃ・・・
それに腹も痛い(@_@)
トイレ、トイレ・・・
「ウォッ!」
立ち上がろうとした瞬間、腹とは別に腰に鈍い痛みが走った。
な、何だこの痛みは・・・?
いくらフワフワのラグとはいえ、硬い床の上で寝ていたから、腰…やっちゃったかな?
うん、きっとそうだ。
俺は一人うんうん頷いた。
いや、そんなことよりも今はトイレだ。
重い身体を引き摺って漸くトイレに辿り着いた。
そ~っと便座に腰を下ろすと、今度はまた違った痛みが俺を襲った。
「ヌォ~・・・ヒリヒリする・・・」
実は俺、“痔”だったとか?
いやいやそんな筈はないでしょ(^^;)