第20章 ♦時計が・・・
翔side
新聞に一通り目を通して、場所をリビングのコタツに移した。
「はい、翔ちゃんコーヒー」
タイミングを見計らったように、片付けを終えた雅紀がマグカップを二つ持って来た。
気が利く奴だ。
あ、そういえば…
「雅紀、お前忘れてるぞ?」
え、なになに…、って慌ててる姿も超可愛い♡
「ほら、ココ」
雅紀の顔にぐっと顔を寄せて、ンと突き出した唇を指差す。
「ホントだ~! ごめんね、翔ちゃん」
チュッと音を立てて唇が触れた。
チラッと時計を見ると、10時50分。
うん、15分ぐらいは大丈夫か。
俺は雅紀の肩に腕を回し、グッと引き寄せた。
「え、翔ちゃん?」
驚いて目を見開く雅紀の唇を塞いだ。
僅かに開いた隙間から舌を差し込むと、雅紀の舌が絡みついてくる。
「んん…はぁ…」
雅紀が甘い吐息を漏らす。
お、雅紀ノッてきたね?
俺のオレもノッてきたようだ(´艸`*)