第3章 ♠小さな温もりが…
サトミーside
オイラはサトミー。
あ、『サトミー』って名前は、オイラのご主人様、カズニャリがつけてくれたんだ♪
カズニャリが大好きな人の名前なんだって。
んでもって、オイラが『ミィー』って鳴くから、『サトミー』なんだって。
オイラはこの名前がとーっても気に入ってる。
カズニャリはオイラにすっごく優しくしてくれるんだ。
でもね…
最近のカズニャリはお仕事がとっても忙しいんだって…
朝まで帰って来ない時だってあるの…
そんな時は、こたつで丸まって、カズニャリが帰ってくるのをジッと待ってる。
こうしてればカズニャリの臭いがして、全然寂しくないから…
オイラはカズニャリが大好き!
さぁ、もうすぐカズニャリが帰って来る。
オイラはこたつから出て、玄関でカズニャリを待つ。
ガチャガチャって音がした。
カズニャリが帰ってきた!
オイラは思い切り甘えた声で、
『ミーミー(おかえり~)』
『ミィーミィー(抱っこして)』って鳴いた。
たけど今日のカズニャリは、いつもとなんだか違う。