第18章 ♥Sweet Sweet kiss♡
髪を掻き上げ額にキスをする。
反射的に伏せた智くんの瞼に、頬に唇を触れさせる。
そして唇を舌先で舐め上げると、薄く開いたその奥へと滑り込ませた。
歯列をなぞり、恥ずかしそうに伸びてくる舌先を絡め取った。
呼吸をするのも忘れるぐらい激しく絡め合い、吸い上げた、
「ん…ぅ…んん…」
息苦しさに俺の胸を叩いて抗議するが、漏れる出る吐息は甘さを含んでいる。
唇を離して、
「智くんの口甘いよ?」
耳許で囁いてやると、智くんの身体がピクッと反応する。
「あっ…翔くんのお口も…フフ…甘いよ?」
吐息混じりの甘い声が、俺の理性を刺激する。
手を振る伸ばし、大きめの苺を一つ摘み、たっぷりのチョコを纏わせた。
「お口開けて?」
素直に開かれる唇に、苺を押し込む。
「落とさないでね?」
唇で苺を挟んだまま、えっ、て顔で首を横に振る智くん。
溶けたチョコが顎を伝って首筋に流れた。
それを舌先で舐め上げてやると、擽ったそうに肩を竦める。
「んんっ…」
唇の端から漏れる熱い吐息と、そこから覗く赤い果実が、俺の劣情を煽る。
「もっと…もっと甘くなって?」