第18章 ♥Sweet Sweet kiss♡
智side
翔くんちょっぴりお酒の臭いがする。
「あ、あの翔く…」
「コレってさ、俺の為に用意してくれたの?」
言いかけた言葉を飲み込んだ。
「えっ、あ、うん。今日…もう昨日だけど、バレンタインデーだか…」
翔くんの唇が俺の唇を塞いだ。
「ありがとう、嬉しいよ」
本当に?
本当に喜んでくれてる?
「ね、智くん? 食べさせてくれる?」
専用のピックに苺を刺し、俺に差し出す。
俺はそれを受け取り、ポットのチョコレートに浸した。
チョコレートが零れないよう、手で受けながら、“ はい“ってすると“あ〜ん”て口を開ける翔くん。
「どう? 美味しい?」
うんうん、と頷きながら、一口大にカットしたバケットを指差す。
バケットにピックを刺して、チョコでコーティングをする。
で、“あ〜ん”して待ってるお口に、また“はい”ってして上げる。
「超美味い!!」
「良かったぁ。俺こんなん作ったことないから、松潤に教えて貰ったんだ。
流石“ショコ潤”だね」