第14章 ♣洗濯物が・・・
潤side
目の前で繰り広げられる“生恋愛ドラマ“に、半ば呆れながらも、ちょっとだけ羨ましくも思う。
幸せそうだなぁ、なんてね。
それにリーダーが作ってくれた鍋が、予想以上に旨くて、酒も自然と進む。
「今日泊まってってもいい?」
冗談半分に聞いてみた。
「うん、いいよ~。今夜は飲もうよ♪」
無邪気に缶ビールを掲げるリーダー。
一方翔さんはと言うと、“チッ”っと舌打ち。
リーダーには聞こえてないみたいだけどさ、俺にはしっかり聞こえてますよ?
まぁね、俺も2人の時間を邪魔する程野暮じゃないからさ、ほどほどにして帰るつもりだけどね。
腹も満たされ、アルコールもいい感じで回ってくると、今度は睡魔が襲ってくる。
「ちょっと休んでから帰れよ?」
って、後片付け中のキッチンから翔さんの声がかかる。
そうさせてもらうよ、と返事を返して、無人になったコタツに足を伸ばした。
ん?
んんん?
足に絡み付いてくる何か…
爪先で手繰り寄せてみると…
まぁ、出てくる出てくる。
可愛らしいのから、セクシーなのまで…