第12章 ♣あの娘が・・・
翔side
勢いで智子ちゃんにキスしちゃったよ…
智子ちゃんの手が、ホッペと唇を行ったり来たり。
プチパニック状態(^_^;)
だってしょうがないじゃん!
智子ちゃんかわいいんだもん…
でもさ、一応
「ごめん…」って…
「嘘じゃないから…。
智くんのことかわいいって思ったのは、嘘じゃない。寧ろ“智子ちゃん”のキミより、“智くん”の方が俺は好きだ」
って俺どさくさ紛れに、なに告っちゃってんの〜?
急に恥ずかしさが込み上げてきて、俺は顔を隠すように両手で覆った。
今度は俺の方がプチパニック状態じゃん(^_^;)
「本当に…?
本当に、ホント?
本当に俺のこと好き?」
だ〜か〜ら〜、ホントだってば〜!
小さく繰り返される“本当”に、ウンウンと無言で頷く俺。
「俺も…
俺も…好き…」
そっかそっか…
って、えぇっ!?