第12章 ♣あの娘が・・・
今確かに“好き”って言ったよね?
智子ちゃん…
いや、智くんも俺のことを?
「マシで?」
「うん、マジ」
「冗談じゃなく、マジで?」
「うん、冗談なんかじゃなくて、マジで」
「本当にマジ?」
「櫻井さん、しつこい…」
ごめんごめん(^_^;)
だってまさか君の口からそんな言葉が聞けるなんて、思ってもなかったから。
「じゃあさ、俺と付き合ってくれる?
勿論、智子ちゃんじゃなく、智くんだよ?」
こうなったらこの際当たって砕けろだ。
智子ちゃんの手を取り、ギュッと握り締める。
真っ赤な顔をで優しく微笑む智子ちゃん。
きっと俺の顔も、智子ちゃんに負けないぐらい真っ赤になってるんだろうな…
「…はい。俺で良ければ…」
その後、
櫻井さんの猛プッシュのおかげで、智子ちゃんが店のNo.1になったことは言うまでもない。
おしまい