• テキストサイズ

こたつ de ×××【気象系BL】

第12章 ♣あの娘が・・・


翔side


一週間ほど前の事、和子ちゃんからの伝言だと言って長瀬くんから、智子ちゃんが俺のことが気になってるらしいと聞かされた。

何気に喜んでる俺だったけど、翌々考えたら相手は客商売だ。

客寄せの為ならあの手この手で言い寄ってくるのは、良くあること。

それでも智子ちゃんにもう一度会いたくって、店の近くまで行ったんだ。

でも一人で店に入る勇気はなくて、結局近くの書店で立ち読みを決め込んでいた。

その時だった。
俺の隣で漫画雑誌に食い入る、俺よりも少しだけ小柄な青年。

垂れ気味の目に、ポッテリした頬、プックリした赤い唇。

見覚えのある顔だった。

彼は店員に立ち読みを咎められると、フニャッと照れくさそうに笑った。

智子ちゃんだ。

間違いない。

俺の疑念は確信に変わった。
/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp