第4章 ドMペット
潤はそう言ってひとしきり暴れたあと
精神安定剤が効いてきたのか、グッタリ
とベッドへと果てた。
精神科の、自分が患者を迎えに行く
事はめったにあることではないし
まだまだ新米の医者の俺には救急車
に搬送する潤の姿はかなりの衝撃
で…。
潤『…ん。 先生…』
雅『潤くん…。 少し落ち着いた?
これからは、俺がずっと一緒にいる
から。
俺たちは、今日から家族
だけど、今までみたいな事はしない
から』
潤『もう…ぼく……う…ひとり
…ぼっち… 縛って…
いやあ~ 誰もいない…あいして…
』
ふたたび、暴れだす潤をそっと囲う
ほどに抱きしめて優しく撫で続けて
ると、今度は抱きついてキスをして
せがんでくる。
雅『潤くんはもうペットじゃないん
だよ… それがちゃんと理解出来る
まで俺が…家族として愛してやるよ
』
そう言って、ただ胸に潤を抱きしめ
続けていた。
Maybe next…