第4章 ドMペット
潤『ん… 城ケ…崎さん…?』
今までに感じたことない…暖かい手
に触れられてる。
頭はまだ割れるような痛みで、身体も
痛みというか存在していないかのような
感覚。
雅『潤くん。 分かる? ここは
病院だよ。』
潤『病院?…どうして… ご主人様っ
あの…城ケ崎さんは?』
雅『……。
あの家の主人はもう、先月に亡くなって
るんだ。 潤くんは、葬式の時に鍵の
かかった部屋から発見されたんだよ。』
潤『…そんなっ…』
雅『もうキミは自由なんだよ。
キミをしばるものはなにもないんだ。
』
潤『…そんなの …いらない。
ねえ。 先生っ、ぼくを縛って!
ぼくを先生のペットにして。 なん
でも言われた通りにするから!』